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海運業を未来につながるものに
皆様には日頃より格別のご愛顧を賜り、心より感謝申し上げます。
創業者である叔父に誘われ、瀬戸海運の代表取締役となったのは平成19年(2007)のことです。
そこから18年の歳月が過ぎ、ふと夢中で駆け抜けた日々を振り返ることがあります。
40歳で海運業とは無縁の業界から転職してきた私に、諸先輩方は時に厳しく、時にやさしく、事業のイロハを教えてくれました。確たる自信もないまま事業を承継し、頭を打ちながらもこれまで舵取りができたのは、支えてくれる人たちに恵まれたからこそだと感じています。
海運は一度にたくさんの荷物を運ぶことができ、環境にやさしい輸送手段です。四方を海に囲まれている日本だからこそ、今後さらにニーズは高まるはず。ですがそのポテンシャルに比べて、有益性の認知はまだ十分とはいえません。経済・社会における貢献度の高さを発信し、業界全体をさらに盛り上げたいと考えています。
そして、それを支える原動力は、やはり人の力です。
船員さんの職場整備や待遇改善を進めたい。また、若い海技者が存分に活躍できる環境を整えるため、採用・教育やキャリアパスのプログラムも充実させていきたい。海運業の魅力を広く発信しながら技術と知識を受け継ぐことが、海運を頼りにしてくださる皆さまからの「ありがとう」につながると思うのです。
命を預け合う海上では守るべき暗黙のルールがあります。それはあらゆる局面で信頼関係を貫き、お互いを支え合うこと。誇り高い船員気質だと感じています。
一人前になりたい一心で思いをぶつけた私と、それに応えてくれた先輩たち。こんどは私がこの経験を後進に伝えていく番です。
2025年4月1日
瀬戸海運有限会社
代表取締役
福井宏昭